田舎暮らし古民家に住んでます

古民家に住んでます田舎暮らし 自給自足養鶏は自給自足者を助ける

中島正_自然養鶏_鶏小屋

前回は【ニワトリ絞め道具】まで書きました。

ニワトリの絞め方を知りたい方もいらっしゃるかと思いますが、一般的にはそうまでして自給自足で鶏肉食べたい、と思わないかもしれませんね。

真剣にこの記事を読んでくださっているアナタは、もしかしたら田舎暮らしで養鶏をし、農的生活で収入を得て楽しく暮らせないか、と考えているかもしれませんね。

結論を先にお伝えすると、養鶏を仕事にした場合、田舎暮らしの収入源の一部となり、場合によっては養鶏だけで暮らせます。

しかし、養鶏は生き物と自然相手の仕事なので、サラリーマンのように収入が安定していません。例えば、複数の子どもを私大に通わせるための教育費や、月に何度も外食するなど贅沢な生活は難しいと思ってください。

さらに厳しい現実をお伝えすると、夜間に寝ているニワトリをイタチやタヌキなどの獣から守るために、1泊の外泊ですら怖くてできません。水とエサを小屋に撒いておけばニワトリが餓死することはありませんが、獣たちにやられて全滅していたという悲しい経験をする可能性があります。

こうした現実を踏まえたうえで、養鶏を仕事にしたい人に向けての情報をお伝えしようと思います。

■養鶏の種類は自然養鶏
工場のような建物で密閉飼いをし、何万羽も飼う大型養鶏の話ではありません。

羽数が少なくネットで囲んだだけの平飼い・放し飼い状態の飼い方です。

さらに、与える餌により卵の味に付加価値が付く【自然養鶏】に限定します。

■ニワトリの羽数・仕入・種類・準備
飼う羽数は100羽から300羽程度で十分かと思います。多くなるほど、養鶏だけでも生計が成り立つ可能性が高くなります。養鶏場の面積も考えてくださいね。

孵化場などに問い合わせして、雄1羽に対して雌10羽の割合でヒナもしくは親鳥を仕入れましょう。

ニワトリの種類は、白色レグホンやゴトウモミジ、ボリスブラウン、アローカナ、烏骨鶏(ウコッケイ)などたくさんあります。地元で広く飼育されている種類なら気候風土に合っているので、飼いやすいと思います。付加価値を考えて仕入れてもよいでしょう。

私の場合は少々イレギュラーで、付加価値の高い烏骨鶏養鶏をするために、地元知人の仲介で県の農業試験場から破格値で譲ってもらいました。(ヒナ1羽1000円×150羽=15万円だったと記憶)

仕入れる前に、ヒナの育雛箱を用意しておきます。ヒナの体を温めるためのヒナ用電球(ヒヨコ電球)や敷きワラなども必要です。当然ながら、育雛の知識を蓄えておいてください。

私もある程度勉強していたものの、寒い季節に仕入れたのでヒナが団子状に重なってしまい、約1割を圧死させてしまいました(涙)。

また、水飲み皿の上に乗っかって冷えてしまったり、ほかのヒナに押されて水死したりするので、事前の勉強と準備がとても大切です。

※以下に、参考になるURLを記載しておきますので、調べる際にお役立てください。
自然農ガットポンポコ - 鶏の雛の買い方、飼い方

こんなにあるんだ卵の種類!色とりどり販売中です〜編集部のクリップ帳〜 | 農家漁師から産地直送の通販 ポケットマルシェ

TOP|後藤孵卵場

■売上と販路
さあ、ここからは売上の話になりますよ。

自然養鶏の場合、毎日雌が卵を産む確率は約6割程度です。
(ウコッケイは月に4個ぐらいしか生みません)

スーパーでよく見かける【卵10個入りパック】を、200円で販売すると仮定します。

売上金額は100羽で4万円〜300羽で10万円程度

販路の一例を書いておきます。
  • 卵を近くの物産館やスーパーの特産品コーナーに置いてもらう
  • 飲食店に卸す
  • 近所の人に売る
  • 自動販売機を置く

だいたい、こんな感じでしょうか。

ちなみに養鶏のみで生計を立てるならば、羽数を増やすか加工品まで手を伸ばさないと収入額は増えません。

例えば、製造許可を取得してプリンなどの加工品を作り、付加価値を付けた金額で売れば、さらに収入アップが期待できます。

他にネットショップ販売も販路の1つとして考えられますが、私の経験からはあまりお勧めしません。私は卵卸・販売のほかに、6次加工して地元やインターネットで販売しました。
  • インターネットでの販売は、サーバー代・HP作成・注文や問い合わせに対応する手間がかかる
  • 運送段階で破損のリスクがある
  • 包装紙、顧客管理アプリの導入、その他もろもろのコストがかかる


ホームページや顧客管理にかかる時間と運賃は、けっこうバカにならない部分でした。

しかも、養鶏作業でヘトヘトの体にムチ打って、朝一番に商品梱包したり夜遅くまでお問合せに応えたりと本当に大変です。

よって、羽数が少ない養鶏農家の場合、あえてネットショップ運営をする必要はないと思います。

もちろん卵のみの販売ではなく、特徴ある加工品販売ができればネットショップも収入の1つになり得ますので、腕と体力次第というところでしょうか。

■ニワトリ小屋にかかる費用
最初の小屋作りにかかる費用は、土に穴を開ける道具(ポストホールディガー)、防風ネット、獣よけの波板、釘類など小物を含めて15万円程度かかりました。

ほかに経費として、採卵を乗せる「卵トレー」・卵トレーを何段も入れられる「リステナー」・「卵パック」代、飼料代、配達等のガソリン代、作業服代、小額の修繕費などがかかります。

私は近くの金物屋と卵トレー製造販売会社に直接行って購入しました。

※以下に仕入の参考URLを記載しておきます。
↓検索窓に「ポストホールディガー」、「卵トレー(エッグトレー)」、「リステナー」、「卵パック」と入力して探してください
工具通販 MonotaRO(モノタロウ) 現場を支えるネットストア

たまごパック|日本モウルド工業株式会社

■エサ
基本的に、餌は自然のものを活用するので、農薬のかかっていない雑草や野菜くず、海のカキ殻、とうもろこし、圧ぺん大麦あたりです。ただし、とうもろこしや圧ぺん大麦は農協から購入しますが、それなりに薬が使用されています。

少しでも薬の影響を低減したくて、ブルーシートに広げて太陽の光で薬臭さを除去したり、大きめの炊飯器で炊いたりしてみました。結果、卵の味はよくなり、ありがちな卵の生臭さすらなくなりました。

また、のちに学校給食や老人ケアハウスなどの残食を無料で回収してほしいと行政から依頼があったので、現在は雑草と残食のみで飼育しています。味に奥行きがあると好評です。

多くの場合、残食回収は無料でもらえると推測しますが、台風でも正月も休めないので、そこは覚悟してください。

ちなみに、栄養士として卵の栄養バランスが気になり、卵を成分分析センターに出したところ、ほとんどの含有栄養素が通常の卵よりも優秀な成績でしたのでおススメです。

■企業秘密的?なアドバイス
これから自然養鶏をする方へのアドバイスとして、飼料に添加される薬の知識と対策、さらに新鮮な水の提供を心がければ、美味しい卵を生産できると思います。

さらに、山の恵みの「落葉」をぜひ活用してください。ニワトリが歩く床面に、大量に集めた落葉を20センチほどの高さに敷き詰めると、落葉に付いた菌糸や微生物たちがフンの分解を促すので、フン臭やニワトリの足裏汚れがほとんどなくなります。結果、ニワトリと養鶏者、周辺地域の人々の健康につながります。

自然養鶏において、地域にフン臭をまき散らすのは言語道断です。大量養鶏では強烈なフン臭被害のほかに、コンクリート上で分解されることなく微細化したフンによる気管支炎なども懸念されています。自然養鶏者になるからには、フンの分解など細部まで心配りしましょうね。

■ニワトリの肉は勝手に販売できない
鶏肉を処理して販売するには、食肉処理業だったか何かの資格か申請が必要だったと思います。

製造許可や処理に関して私は詳しくありませんので、お住まいの保健所に相談してください。

■自然養鶏の神・中島正さんの著書がバイブル
一番経費が安く、田舎暮らしで収入を得られるのが「自然養鶏」だといわれています。

自然卵養鶏法増補版
自然卵養鶏法増補版
これから田舎暮らしを始める方は【中島正 著 自然養鶏法】をバイブルにするとよいですよ。

ニワトリ小屋の建て方から餌までと網羅的に詳しく書いてあり、私のような素人でも養鶏を始めることができましたので。

■中島正さんのお孫さんのHPを発見!
なんと!中島正さんのお孫さんが、「のびのび養鶏場」というHPを開設されています。

自然卵養鶏法の本とHPの情報があれば、きっとアナタも自然養鶏で成功できます!

がんばってください!

養鶏農家を目指す方へ | のびのび養鶏場

※記事画像は、鹿児島県に大雪が降った日の写真です
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田舎LOVE

東京から鹿児島の古民家に移住しちゃった田舎LOVEです。
田舎の山道はきつすぎて愛用の自転車は乗れなくなりました。
田舎の古民家暮らしは日々新鮮!
みなさんの田舎移住の参考になりますように♪